三輪の山もと道もなし。檜原の奥を尋ねんA
平成21年7月
「三輪の山もと道もなし。檜原の奥を尋ねん」
これは能「三輪」のシテの次第の謡い。
奈良県桜井市に「大神神社(おおみわじんじゃ)」があります。
大物主神を三輪山にお祀りされたのがはじまりです
三輪山自体がご神体なので、本殿はなく拝殿の奥にある
三ツ鳥居を通し、三輪山を拝します。

前回、行ったのは大神神社の摂社である「檜原神社」。

今回は「大神神社」へ行ってきました。

大神神社の二の鳥居です。
小雨が降っていたので、少し霧がかかっていて
幻想的な空間でした。
ここが「拝殿」です。手前は鳥居です。
今は株しか残っていませんが、
「衣掛の杉」です。
三輪山の奥に住んでいた玄賓僧都。
毎日そこへ、物を届ける女性がいました。
ある日「夜寒だから」と玄賓より衣を借りた女。
その玄賓が貸した衣が、この杉に
かかっていたのです。
女の正体は、三輪の神様であったのです。
能「三輪」のお話でもあります。
大神神社の奥にある「狭井神社」。
三輪山よりのご神水が流れ出ています。
狭井神社の本殿です。
この奥に流れでるご神水があります。
ご神水は頂くことができます。
本殿右より、三輪山に入ることが出来ます。
山自体がご神体ですから、入山するには
お払いをうけなければなりません。
狭井神社より山之辺の道を歩いて、
檜原神社へと向かいます。
山之辺の道の途中に小高いところがあり
そこから桜井の街が一望できます。
真ん中に見える二つの山が、大和三山の二つ
「畝傍山」と「耳成山」です。
写っていませんが左に「天香具山」があります。
能「三山」のお話ですね。
山之辺の道の途中にある「玄賓庵」です。
玄賓僧都が住んでいたところです。
このあたりの山之辺の道は、
ほんとに「山之辺」です。
自然の遊歩道です。
檜原神社です。
鳥居の綱が、新しくかけ替えられるために
はずされていました。
前回いった檜原神社の写真はこちらへ。
三輪で有名なもの「三輪そうめん」です。
お昼にいただきました。


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