津守浦・摂津のすみよっさん
平成19年6月
半年もの話ですが、住吉大社へと行きました。
同頃、パソコンが崩壊。作成仕掛けでそのままだったページです。
初めて行った住吉大社。色々な謡曲に関係のある土地です。
「岩船」「富士太鼓」「梅枝」「松虫」。謡曲には「住吉」「住之江」と言う言葉は
数多く出てきます。結婚式で謡われる「高砂や〜」と言う部分。
ワキが高砂から、ここ住吉まで来ると言う謡。決しておめでたい謡ではありませんが、
新しい出発の意味として謡われるのでしょう。本当はお祝い事では、「四海波」を謡います。

ここ、住吉大社は第一本宮から第四本宮まで並んでおり、
社殿は住吉造といわれる造り方です。

おきまりの参道入り口。前は路面電車など走って
いて、ゴミゴミした感じがします。大阪ですなあ。
ここは津守浦。もともとは海際にあった神社です。
謡曲「岩船」のお話の場所です。境内には、岩船の絵が
ありました。今年1月。京都観世会例会で「岩船」を
舞いましたので、来れてよかったです。
住吉さんといえば「反橋」。「太鼓橋」とも言います。ご本殿へお参りするにはまずこの橋を渡ります。 横から見ると反り具合がわかります。なぜ沿っているのか?それは、神さまに近づくのに為に橋を渡り、罪や穢れを祓い清めるのです。反っているのは、地上の人の国と天上の神の国とをつなぐ掛け橋として、虹にたとえられているのだそうです。
住吉の末社「浅沢神社」です。万葉集にも詠まれる、杜若の名所でもあります。奈良の猿沢・京都の大沢・そして大阪の浅沢。この三つを三沢の池というのです。 浅沢神社を別角度から。ここには、謡曲「富士太鼓」の主人公、楽人・富士とその妻が祀られています。

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