「 生 け 花 と 能 の 会 」
平成19年3月31日(土)於:京都文化博物館

生け花パフォーマンス・未生流笹岡・笹岡隆甫

仕舞
「老松」橋本礒道

箏曲
「中空砧」箏曲生田流・高畠一郎

「羽衣」橋本忠樹

ご案内・中村有珠

前回の、高台寺月眞院にて開催しました「生け花・フルート・能楽の夕べ 吉野天人」より2年。
笹岡隆甫君と再び、コラボレーションの会を行いました。今回は、京都文化博物館六階展示室を
お借りし、ゲストに東京を中心にご活躍の箏曲家・高畠一郎氏をお迎えし
「古都の夕暮れに伝統芸能を楽しむ」と題し、開催いたしました。
当日は、100人を超えるお客様にお越しいただきました。
前回の、高台寺・月眞院の時と違い天候の心配がなかったのでよかったのですが、
展示室ということで会場の雰囲気作りに苦労いたしました。その会場を、空間デザイナーの
山上紘太朗氏が照明を駆使し、作り上げてくださいました。
会のほうは、高畠一郎さんの箏曲から始まり、高畠さんの箏曲をBGMに笹岡君が
「五葉松」を生け上げていきました。
生けあがった「五葉松」の前で、まず父・礒道が老い木の松の精の能「老松」の仕舞を、
続いて高畠さんが箏曲「中空砧」を。どちらも会場の雰囲気にぴったりと合い、笹岡君の
お花の前で幻想的な舞台を繰り広げてくださいました。そして最後は、私の「羽衣」
能楽堂とは違う雰囲気。初めて能をご覧になる方も大勢いらっしゃったと思います。
私の能は、皆様の目にはどう映りましたでしょうか?
笹岡君のお花の前で舞うと、いつも思うのですが「空気」が違うといいますか。
その時期のお花がある空間。お花から出る「気」なのでしょうか?不思議な気分にさせられます。

さて今回は、お客様により舞台にお入り頂きやすくするために「ご案内役」をたててみました。
曲の、合間に解説やコメントを挟んでもらいました。こういう方法は、能や箏曲の会にはあまりない
光景なのでどういう風になるかは心配でしたが、お客様より「とっても解りやすかった」との
お声を多く頂き一安心でした。会後も、色々と貴重なご意見を多く頂き有難うございました。
笹岡君とも、終了後色々と話をし「次はこうしよう」「こんなのもいいねえ」など話は尽きず・・・。
次回の開催日はまだ未定ですが、色々と夢を膨らませ、形にしてパワーアップして開催いたします。
当日の写真                                  写真:金の星渡辺写真場

生け花パフォーマンス:笹岡隆甫

仕舞「老松」橋本礒道

箏曲「中空砧」高畠一郎

ご案内:中村有珠

能「羽衣」橋本忠樹

能「羽衣」橋本忠樹

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