「 生 け 花 と 能 の 会 」 |
前回の、高台寺月眞院にて開催しました「生け花・フルート・能楽の夕べ 吉野天人」より2年。 笹岡隆甫君と再び、コラボレーションの会を行いました。今回は、京都文化博物館六階展示室を お借りし、ゲストに東京を中心にご活躍の箏曲家・高畠一郎氏をお迎えし 「古都の夕暮れに伝統芸能を楽しむ」と題し、開催いたしました。 当日は、100人を超えるお客様にお越しいただきました。 前回の、高台寺・月眞院の時と違い天候の心配がなかったのでよかったのですが、 展示室ということで会場の雰囲気作りに苦労いたしました。その会場を、空間デザイナーの 山上紘太朗氏が照明を駆使し、作り上げてくださいました。 会のほうは、高畠一郎さんの箏曲から始まり、高畠さんの箏曲をBGMに笹岡君が 「五葉松」を生け上げていきました。 生けあがった「五葉松」の前で、まず父・礒道が老い木の松の精の能「老松」の仕舞を、 続いて高畠さんが箏曲「中空砧」を。どちらも会場の雰囲気にぴったりと合い、笹岡君の お花の前で幻想的な舞台を繰り広げてくださいました。そして最後は、私の「羽衣」 能楽堂とは違う雰囲気。初めて能をご覧になる方も大勢いらっしゃったと思います。 私の能は、皆様の目にはどう映りましたでしょうか? 笹岡君のお花の前で舞うと、いつも思うのですが「空気」が違うといいますか。 その時期のお花がある空間。お花から出る「気」なのでしょうか?不思議な気分にさせられます。 さて今回は、お客様により舞台にお入り頂きやすくするために「ご案内役」をたててみました。 曲の、合間に解説やコメントを挟んでもらいました。こういう方法は、能や箏曲の会にはあまりない 光景なのでどういう風になるかは心配でしたが、お客様より「とっても解りやすかった」との お声を多く頂き一安心でした。会後も、色々と貴重なご意見を多く頂き有難うございました。 笹岡君とも、終了後色々と話をし「次はこうしよう」「こんなのもいいねえ」など話は尽きず・・・。 次回の開催日はまだ未定ですが、色々と夢を膨らませ、形にしてパワーアップして開催いたします。 |
当日の写真 写真:金の星渡辺写真場 |
生け花パフォーマンス:笹岡隆甫 |
仕舞「老松」橋本礒道 |
箏曲「中空砧」高畠一郎 |
ご案内:中村有珠 |
能「羽衣」橋本忠樹 |
能「羽衣」橋本忠樹 |