5月21日・西本願寺「降誕会祝賀能」
平成18年5月
降誕会とは、親鸞聖人がお生まれになられた日です。
  毎年5月21日には京都の西本願寺南能舞台で降誕会祝賀能が催されます。
    裃姿のお寺の奉行様が、舞台にあがられて幕に向かって
「お能はじめませい〜」と言い、幕内から初番の能の後見がその言葉を受けます。
そして囃子方の「お調べ」となり演能が始まります。
初めて能を見た方は「能ってこうやって始めるんだ」って思っちゃいますよね。
楽屋も普段は入れないところで、見事な格天井の書院。
「太鼓の間」「浪の間」「虎の間」といい、格天井に「太鼓」「浪」「虎」の絵が描かれています。
ここは、野外の舞台で、お客様は対面した国宝・書院鴻の間から能を見ます。
書院の向こう側には、国宝・北能舞台があります。

虎渓ノ庭です。中国廬山の虎渓を模して造られた江戸初期の枯山水庭園。御影堂の屋根を廬山に見せた借景の技法を取り入れているそうです。御影堂はいま、平成の大修復中です。 国宝・北能舞台です。 北能舞台は、現存最古の能舞台。 天正9年(1581)の舞台です。今から400年ほど昔です。滅多に演能はありません。1度だけ、立たせていただきました。
こちらが演能のあった、南能舞台です。北の国宝に対して、こちらは重要文化財の舞台です。 皆さんあんまり見ることの出来ないと思って撮ってきました。幕から見た南能舞台。

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